ハッピーホリデーズ!今年最後のどゆソンは、クリスマスにかけてとのリクエストでベビーフェイスのThe day (you gave me a son)をお届けします。
ベビーフェイスはアメリカ中部、五大湖地方のインディアナ州インディアナポリス出身、自身が歌うほか、プロデューサーとしても活動しています。エリック・クラプトンのChange the worldのプロデュースが有名ですが、ほかにもホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン、マライア・キャリー、マドンナのプロデュースでも知られています。
今日ご紹介する曲、The Dayは、1996年にリリースされた4枚目のアルバムのタイトルトラックになっています。このアルバムはビルボードのアルバムチャートで最高6位にまで行きました。第一子の誕生を喜ぶ歌です。クリスマスの幸せな空気にはぴったりですね。
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その知らせは12月の終わりに飛び込んできた
ボクはそれは興奮したさ 一日中うれし涙が出るほどにね
キミは掛け替えのない大切な存在さ
キミの瞳に写るボクらの赤ちゃんを見てそう思うんだ
まるで深く、深く恋に落ちるようだった
ボクには天使のささやきが聞こえた
神から直接祝福された気がした
キミがボクに息子を生んでくれた日のことさ
思いつく全員に電話したさ
だって考えてもご覧、キミのおかげでボクは父親になることができるんだ
これ以上の愛なんてありゃしない
もうじき赤ちゃんが生まれるんだぜ!
こんな喜びの感情ははじめてだ
歌のような
そう、今まで聞いたことがない、歌ったこともないような歌のようだ
まるで深く、深く恋に落ちるようだった
ボクには天使のささやきが聞こえた
神から直接祝福された気がした
キミがボクに息子を生んでくれた日のことさ
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優しい声でスローテンポに歌う曲、幸せな気持ちが伝わってきてとてもほっこりしますね。
さてみなさん、クリスマスはイエス・キリストの生まれた日として広く知られていますが新約聖書にはイエス・キリストの誕生日の記載はないんです。だからキリストの誕生日というよりも、キリストの誕生を祝う日というほうが正確です。建国記念日がいつの間にか建国記念の日になったみたいなもんですね。
クリスマスを日本に紹介したのはフランシスコ・ザビエルで、キリスト教布教の一環として伝わりました。昭和に入ると食品メーカーの戦略にまんまと嵌まってチキンとイチゴのショートケーキが定番になってますよね。世界中が同じだと錯覚に陥りますけど、実は違います。
アメリカの影響、商業的な戦略で世界に広まっているクリスマスはアメリカ流であるものも多いのですが、ご存じの通り、キリスト教には西方教会のカトリックとプロテスタント、それに東方教会の大きく分けて3宗派があります。
大まかにいうと、スペイン、フランス、イタリアなどのラテン民族はカトリック;
イギリス、ドイツ、北欧などのゲルマン、アングロサクソン民族はプロテスタント;
ロシア、ウクライナ、東欧のスラブ民族は東方教会です。
クリスマスの一ヶ月前くらいのアドベント(キリストの誕生を待つお祭り)からお祝いが始まるのはプロテスタントの風習です。カトリックでは12月23日までクリスマスの飾り付けを待ちます。
東方教会の一つであるロシア正教ではクリスマスは1月6日です。
サンタクロースと言えば赤い服ですよね。偉い聖職者の祭服の色が理由と言われていますが、これを世界に広めたのはコカコーラです。ロシアのサンタクロースは赤ではなく青を着ているんだそうですよ。
今日は冒頭でメリークリスマスではなくハッピーホリデーと言ったでしょ?アメリカでは20世紀の終わり頃から、キリスト教以外の宗教の人もいるのでこういう言い方をするようになりました。
アメリカのインテリ層に多いユダヤ人ですが、この季節にはハナカというお祝いがあります。それでクリスマスという宗教色をなくしてハッピーホリデーと言うようになりました。
一方、八百万(やおよろず)の神の国、日本では神社仏閣でも「クリスマス御朱印」なんていうのもあるそうです。 3年目のどゆソンはこれで終わります。来年もよろしくお願いします。それではみなさん、よいお年を!